今一度、集団的自衛権の論議ただす
集団的自衛権をめぐる議論も最終局面を迎えつつあるようだ。 私はこの問題を40年来論じてきたので、今更付け加えることもないと思っていたが、最近、各方面から種々の質問を受けて、もう一度解明しておいた方がよい点があると思うに至った。 ≪解釈は法制局でなく最高裁≫ 一番多いのは、憲法改正が必要なのではないのですか、という質問である。...
View Article「靖国問題」はこれきりにしよう
首相の靖国参拝の報を聞いて、心の中の霧が晴れたように思う。もうこれで良いのだと思う。 国民の大多数も同じ感情だったと思う。直後の世論調査では69%が参拝を支持し、安倍晋三内閣の支持率も上昇したという。 ≪米国の「失望」表明は失策≫ 英語で、enough is enough(もうたくさんだ)という。靖国問題はもうおしまいにしてほしい、というのが日本人の一致した心情だといえよう。...
View Article「己を責めて他を責めぬ」矜持を
安倍晋三内閣による戦後レジーム脱却の一つとして、道徳教育が論じられている。戦後教育のどこが戦前と違うのだろうか。私自身は最後の旧制高校生で大学も途中から海外に行ったので、偏向教育の実感が殆(ほとん)どない最後の世代である。今でも戦後教育世代に接するごとに違和感を禁じ得ない。 <<声を大にした非難に違和感>>...
View Article米国防費のピンチをチャンスに
米国予算の強制削減が実施された。1年前までは、いずれは妥協が成立すると思われていた。しかし、医療保険制度改革で一歩も譲らないオバマ大統領の強い意志が背後にあったのだろう、民主党は社会保障、医療で譲らず、小さな政府を信奉する共和党は増税を許さず、先行きは全く見えない。 《集団的自衛権の出番が来た》...
View Article世界における日本人
世界における日本人 日本人とは一体何者なのだろうか? それが最近改めて問われたのは、東日本大震災以来である。 在日米軍は、大震災と津波の報に接して、時を措かずに「ともだち作戦」を実行した。現地の交通が途絶しているなかで、沖合に空母を浮かべて、ヘリや上陸用舟艇等の機動力をフルに使って救援活動に従事した。...
View Article日米印戦略対話参加者
日米印戦略対話参加者リスト 日本側 野上義二 日本国際問題研究所理事長 浅利秀樹 日本国際問題研究所副所長 小谷哲男 日本国際問題研究所研究員 岡崎久彦 岡崎研究所理事長 川村純彦 岡崎研究所副理事長 金田秀昭 日本国際問題研究所客員研究員、岡崎研究所理事 國見昌宏 岡崎研究所特別研究員 小川剛義 岡崎研究所特別研究員 アメリカ側 James Auer, Director, US-Japan...
View Article日印米三国戦略対話提言
インド太平洋地域における安全保障上の課題に関する日印米三国戦略対話 インド太平洋地域における安全保障上の課題に関する日印米三国戦略対話は、日本の岡崎研究所(Okazaki Institute)及び日本国際問題研究所(Japan Institute of International Affairs)、インド統合軍研究所(United Service Institute of...
View Article第2のニクソン・ショックはあるか
第2期オバマ米政権の外交チームの最近の言動を見ていると、かつてのニクソン・ショックのような日本頭越しの米中接触が訪れそうな懸念を禁じ得ない。...
View Articleオバマ第二期政権を迎えて
賢臣に親しみ小人を遠ざけしは、此れ先漢の興隆せし所以なり。小人に親しみ賢臣を遠ざけしは、此れ後漢の傾頽(けいたい)せし所以なり。 (出師表) アメリカでは大統領選挙でオバマが再選され、閣僚の陣容を一新したが、これについては一抹の危惧を禁じ得ないのである。 第一期のオバマ政権はまさに、「賢臣に親しみ小人を遠ざく」という表現が当たる政権だった。...
View Article訪米から見えた保守の優先課題
安倍晋三首相の訪米は成功だったといえる。 少なくとも失点は全くなかった。そして、首相がアメリカに伝えようとしたメッセージ、すなわち「日本は帰ってきた」は十分米国側に伝えられたといえる。 ≪対米で今後楽観許さぬ要素も≫...
View ArticleJapan's step toward normalcy
Following the launch of a new Cabinet under Prime Minister Shinzo Abe, certain elements in Japan and overseas are warning of a dangerous swing to the right in Japan politics. I find their concerns hard...
View Article陸奥宗光シンポジウム 基調講演
2012.12.21 産経新聞■極めて近代的な人間だった 戦前の日本の歴史観を支配していたのは薩長史観です。封建時代で真っ暗だったのを薩長が明治維新をして、世の中をいっぺんに明るくしたという史観。それが戦争中は皇国史観になり、戦争に負けて、米国の占領史観に変わった。占領史観は、日本をすべての意味で無力化するのが目的なので、日本の過去をすべて悪かったことにしました。...
View Article「安倍日本」どこが右傾化なのか
【正論】「安倍日本」どこが右傾化なのか 2012.12.26 03:14 産経新聞 安倍晋三内閣の成立を迎えて、内外に、日本の右傾化を懸念する声があるという。 ≪まだまだ平和ボケを脱せず≫ 私にはどうもそれが理解できない。客観的に見て、日本は右傾化どころか、まだまだ、世界の常識からはずれたパシフィスト(日本語の平和主義者より、やや悪い意味がある)国家だと思っている。...
View Article米国のアジア回帰は本当に続くのか
日本にとって最大の関心事はオバマ政権のピボット政策、すなわちアジアへの軸足移動政策が続けられるかである。それについて私はまだ100%の自信を持っていない。ご都合主義だった対中政策...
View Article「戦後レジーム脱却」に、再び
選挙の行方はまだ分からないが、安倍晋三首相の突如辞職という悪夢のような一日から、5代の内閣を経て再び安倍内閣を迎えることになりそうである。 当時、安倍内閣は、米国の初期占領政策とその後の共産系プロパガンダを受けた国内左翼勢力によって築かれていた戦後レジームからの脱却を着々と実施していた。 ≪大事業だった教育基本法改正≫...
View Article“アラブの春” 激動する中東
収まらない「アラブの春」不安感が広がる「アラブの春」 2010年12月、チュニジアで始まったアラブの春はまだ収まっていない。 シリアでは反政府勢力の抵抗と政府の弾圧の間に激烈な戦闘が荒れ狂い、また、エジプトでは、選挙で選ばれたモルシ大統領の政府の政治的動向が見定めがたく、外交消息通の間で不安感が広がっている。...
View ArticleTwo missed opportunities for Japan in island disputes
Since I have been requested to express my views on the territorial issues concerning the Takeshima islets and Senkaku Islands on several occasions recently, I thought it opportune to compile them into...
View Article提訴で「竹島恒久化」に待ったを
竹島、尖閣諸島などの領土問題について、昨今、いろいろな機会に意見を述べてきたので、ここで考えをまとめてみたい。お断りするが、外務省とは何の連絡も取っていない。関係部局があまりに忙しそうなので、近づくのを遠慮している。 ≪実効支配覆す武力行使不可能≫...
View Article情けない「お国のため」なき自民
消費税法案の成立は近来にない快挙である。 ただ、年来一貫して自民党支持の私として、最後の段階で自民党が解散の予定明示を要求したゴタゴタは頂けなかった。自民党は最後には合意して良識の党たることを示したが、途中では公明党の方がよほど立派な印象を与えた。 ≪不信任や解散要求はヘンだ≫ 解散・総選挙を求める大義名分はどこにあるのだろう。...
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